日本にいる頃は、友人との食事は話題の美味しいレストランということが多かったけれど、パリではお家に呼び合うことが多く、特に週末は友人宅にお邪魔する機会が多いです。
でも今週はちょっと特別。漏水事件のために、電気は通じたけれどまだお湯が出なくてシャワーが浴びられないので、「シャワーを浴びにおいでよ」と友人が夕飯に誘ってくれました。
招いてくれたのは、Pierre Buvat(ピエール・ビュヴァ)と Viki Harsh(ヴィキ・ハルシュ)のカップル。ピエールはまだ21歳なのに、もうGeorge V(ジョルジュサンク)、Plaza Athéné(プラザアテネ)、Le Belvedere(ルベルヴェデール)等の星付き有名店で修行済みの腕利き料理人。
年上の彼女のヴィキは、旧ユーゴスラビア系のフランス語圏スイス人で、本当はヴィシューニャという名前だけれど、フランスでは誰も正しく呼んでくれないので、愛称のヴィキで通している、マーケティングと映画の仕事をしているパリジェンヌ。
出会ったのは今年の初頭なので、知り合ってまだ1年も経たないけれど、このところとても仲良しの友人です。今日はピエールが夕食ギリギリの時間に仕事から帰ってくるとのことで、ヴィキが腕を振るってくれました。
アペリティフのAbricot au Foi gras は絶品!(残念ながら、写真を取り忘れました)ドライアプリコットにフォアグラを挟み、周りに砕いた日本のおかきをトッピングしてクリスピーさを加えた、アイディアおつまみでした。
そして、メインには彼女のお祖母ちゃんのレシピという、Gratin d'Endives au Jambon(アンディーブ(チコリ)とハムのグラタン)を作ってくれました。
フランスでもチコリをハムで巻いたグラタンはとてもポピュラーなメニューなのですが、ユーゴスラビアのレシピはたっぷりのベシャメルーソースで、心まで熱々になるような優しい味でした。
実はヴィキも、私と同じく黒猫を飼っているのです。彼女の猫 Figaro(フィガロ)は12歳ですが、ウチのナツメよりずっとスリムな美人さん。でも、気位が高くて、愛想が悪いところはウチのナツメそっくりです(笑)。
客人には(ピエールにも)全然撫でさせてくれず、我が道を行くタイプ。ナツメと違うのは、グルメ過ぎて食が細いところでしょうか。だからほっそりスリムなんですよね。身体のラインが美しいので写真に撮ろうとしても、嫌がって、なかなか撮らせてくれないんです。残念〜!是非、次回に。